タワーマンションの購入を検討中の方へ!防音対策を考えておきましょう!

  • コラム
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「タワーマンションの購入を検討している」
「防音で確認しておくべきポイントはあるのかな」
このようにお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、タワーマンションを購入希望の方へ防音対策を説明します。

□タワーマンションの意外なデメリットとは?

タワーマンションにはデメリットが全くないとは限りません。
隣の住民の生活音が気になる騒音問題が発生することがあります。
もちろん隣人の音は全く聞こえないこともあります。

隣の音が聞こえてしまう原因の1つに、壁の素材があります。
タワーマンションは高層の建物なので、壁素材の重量を軽くする必要があるからです。
建物の防音性を確保する時には、壁の重量が重いほど防音性が高まります。

タワーマンションでは、コンクリートの代わりに石膏ボードが使われます。
石膏ボードは高層の高級ホテルでも選択されますが、防音性はあまり高くありません。
石膏ボード2枚の間に断熱性と防音性のある吸音材が挟まれています。

タワーマンションの壁は136ミリメートル程度が一般的ですが、これは200ミリメートルのコンクリート壁と同じくらいの防音性があります。
一般的なマンションと同じくらいの壁の厚さなので、数値上では防音性は同じくらいと言えるでしょう。

値段に応じて防音性が変わってきます。
分譲マンションは高品質な石膏ボードが使われている場合があり、音が全く気にならないケースもあります。
賃貸専用のタワーマンションではより注意が必要です。

□タワーマンションで悩まないためのポイントとは?

*内覧で防音性能を確認する

物件を内覧する時は間取りや景色を確認することに加えて、防音性能も必ず確認しておきましょう。
壁を叩いて音の響きを確認する、窓を締め切って静かな環境で音が気にならないか耳をすますなどを確認しましょう。
もちろん内覧の時間だけで全てを確認できるわけではありませんが、内覧に行った短時間だけで少しでも防音性に不安があった場合は注意しましょう。

*線路や高速道路との距離を確認する

近くに線路や高速道路がある場合は注意しましょう。
騒音に悩まされてしまう可能性があります。
タワーマンションは駅の近くなど立地が良い場合が多いです。
つまり、線路にも近い場合が多いということです。

*床の厚さと素材を確認する

床の厚さと使われている素材で、上下の階からの防音性能が変わります。
スラブ厚と呼ばれる床のコンクリートの厚さを確認しましょう。
200ミリメートルから250ミリメートルほどはあったほうが良いです。
200ミリメートルよりも薄い場合は床の防音性に欠けていると言えるでしょう。

ボイドスラブ工法と呼ばれる、中に穴があいているものの場合、250ミリメートルから300ミリメートルあるのが一般的です。
これらの基準を超えていると、床や天井からの振動音は気にならないでしょう。

床の素材にも注意しましょう。
カーペットや畳の場合は音があまり響きませんが、多くの場合はフローリングが使われています。
どんな素材が使われているかチェックしましょう。

遮音フローリングと呼ばれる、音が響きにくいフローリングを使っている場合が多いです。
L値という数値で防音性能が表されていて、L-40またはL-45と表記されている素材が好ましいです。

このL値は、数字部分が小さいほど防音に優れています。
従って、L-50やL-55、数字が大きいものではL-60以下のフローリング素材もありますが、これらを使っているマンションは床の防音性能が低いです。

*相場よりも安い場合には注意する

壁や床の防音は、価格に比例する部分があります。
賃料が高いほど、防音性能の高い素材が使われているケースが多いからです。
エリアごとの相場を調べて、相場よりも安い場合には防音性能が低い可能性があります。
相場よりも安いタワーマンションを検討している方は、しっかりと調べるようにしましょう。

□タワーマンションの防音対策

タワーマンションでは、乾式壁という壁が用いられていることが多いです。
先にも説明したように、タワーマンションの壁は軽量化されて作られています。
建物が重すぎると、耐震性が下がってしまい、地震が起きた時に建物の倒壊につながるからです。

そのため、タワーマンションの壁にはコンクリート壁ではなく、軽量の石膏ボードが使われた乾式壁が使われています。
一般的に防音性能は壁が重ければ重いほど高いとされています。
そのため、タワーマンションは防音性能が低いと思われている方も多いかもしれません。

しかし、乾式壁は石膏ボードの間に、グラスウールなどの吸音材が鉄骨で挟んで入れられています。
これにより、防音性の高いコンクリート壁と同等の防音性能があります。

□まとめ

今回は、タワーマンションの購入を検討中の方に向けて防音対策をご紹介しました。
タワーマンションの防音について理解していただけましたか。
タワーマンションの購入に向けて専門家に相談したいという方は、ぜひ当社までお問い合わせください。
当社の専門家が皆様を全力でサポートいたします。