災害時は安全?タワマンの構造について解説します!

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タワーマンションの安全性といえばセキュリティの強固さが特徴のひとつとして挙げられますが、地震などが起きた際の安全面はどうでしょうか?

地震が起きると建物が大きく揺れて、タワーマンションが倒れてしまうのではないかと考える人も少なくありません。

そこで今回は、タワーマンションの構造について、そしてタワーマンションの安全性について解説していきたいと思います。

建物構造の種類

  • ・W造:木造
  • ・S造:鉄骨造
  • ・RC造:鉄筋コンクリート造
  • ・SRC造:鉄筋鉄骨コンクリート造

W造

W造は木材を使用してつくられた建物です。日本の気候に合っているため、今まで多くの家がW造で作られてきています。

S造

S造は建物の骨組みに鉄骨を使用して作られています。S造はW造に比べて建物の強度が高いです。

RC造

RC造は鉄筋とコンクリートで作られた建物です。マンションなどはRC造で作られていることが多く、建物の強度が高いです。

SRC造

SRC造は鉄骨の柱を中心に鉄筋を組み、コンクリートを打ち込んだ建物のことです。ビルなどの大規模な建物はSRC造が多く使用されています。

建物構造のメリット・デメリット

W造

メリット

W造で建てられたほとんどの物件の賃貸料が安いのが最大のメリットです。W造は短期間かつ低コストで作ることが出来るため、他の構造の建物と比べるとコストパフォーマンスが良くなります。また、部屋の湿度を適切に保てるなど通気性にも優れています。

デメリット

W造は遮音性が低く、近隣の生活音が気になります。自分自身もトラブルにならないように気をつけて生活をしなければなりません。また、冷暖房も比較的効きにくいと言われています。

RC造

メリット

RC造はコンクリートが主な材料のため、耐火性が非常に高いです。また、耐久性や遮音性も高く、快適に生活することが出来ます。

デメリット

建物の建設にかかるコストと解体にかかるコストが高いため、賃貸料が比較的高めに設定されています。

SRC造

メリット

全ての構造の中で最も耐震性・耐火性に優れています。

デメリット

建物の構造クオリティが非常に高いため、賃貸料が高く設定されています。

タワーマンションの構造について

1.基礎構造

タワーマンションの基礎は、建物の重量を支え、地震や風の力に耐えるために非常に重要です。通常、深い基礎が掘られ、鉄筋コンクリートの杭や軟弱地盤に対する補強が行われています。

2.鉄骨構造

タワーマンションの骨組みには、鉄骨構造が一般的に使用されます。これは、鉄の柱を使用して、建物の構造を支える方法です。鉄骨構造は、高い強度と耐久性を備えており、高層ビルに適しています。

3.鉄筋コンクリートコンクリート構造

鉄筋コンクリートは、鉄骨構造と同様に、タワーマンションの構造に使用される一般的な素材です。鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせて作られ、優れた耐久性を発揮します。この構造は、高層ビルの建設に非常に適しており、また、耐震性も向上させることが出来ます。

4.カーテンウォール

タワーマンションの外装には、カーテンウォールと呼ばれる軽量な外装材が使用されることが一般的です。カーテンウォールは、ガラスや金属パネルで構成されており、建物の美観を向上させると同時に、採光性と断熱性を提供します。

タワーマンションの安全性

タワーマンションとは、一般的に20階以上、高さが60メートルを超える高層マンションのことをいいます。

タワーマンションを建てるにあたっては構造の強度や安全性に関する厳しい建設基準が国によって定められています。

1981年に耐震基準改正

地震大国と言われるほど頻繁に地震が発生する日本では、1981年に耐震基準が改正されていり、それ以降に建てられた全ての建築物に新しい耐震基準が適用されています。

簡潔に言うと震度6~7程度の地震が発生しても建築物が崩壊しないという構造の基準で、それまでは震度5前後の地震で崩壊しないことが基準になっていたことを考えると、この耐震基準の改正は安心できる要素のひとつと言えます。

まとめ

タワーマンションは、数多くの厳しい基準をクリアし、国土交通大臣から認定されることによってようやく建設することができる建物です。

新築の場合はあまり気にする必要はないかもしれませんが、中古などのタワーマンションを購入する際などは、念のため建築年月日を確認しておくと良いかもしれません。